こんにちは、naocoです。
今日はAEAJアロマインストラクターとしての記事を一つ。
日本社会の超高齢化は進み、認知症の患者数も増加の一途をたどっています。
2012年データで65歳以上の7人に1人、認知症前段階のMCI(軽度認知障害)
を加えると4人に1人が認知症です。
また、厚生労働省の予測では2025年までにその数は1.5倍に推移するであろうと言
われています。
副作用が少なく、誰にでも簡単に用いることが出来るアロマで認知症を予防出来たり、機
能回復させたりすることが出来たら、とても嬉しいですよね。
鳥取大学医学部で研究、論文発表され医学的エビデンスを得ており、アロマ業界では知ら
ない人はいない浸透した情報ですが、アロマに興味がない方にもシェア出来たらと思いま
す。
今周りにその症状の方がいないとしても、高確率で将来的にこの情報が役立つ時がやって
くるかもしれません。頭の片隅にでもインプットしておいて頂ければ嬉しいです。
アルツハイマー型認知症にアロマが効く仕組み
残念ながら、現在時点においてアルツハイマー型認知症の根治薬は存在していません。
しかし、現存の薬の投薬のみならず、運動をするなど脳に刺激になるあらゆることを生活
の中に取り入れることで、症状の進行を遅らせることが可能です。
その一環として、アロマにより嗅覚を刺激する事で脳を活性化させます。
アルツハイマー型認知症は、全認知症患者の約7割を占めます。
このアルツハイマー型認知症になぜアロマが効くのか、その働きについて述べていきます。
アルツハイマー型認知症について
アルツハイマー型認知症は記憶を司る「海馬」がダメージを受け、委縮し、記憶障害を
起こします。
この記憶障害を起こす前段階としてMCI(軽度認知障害)という、日常生活に支障がない程
度の症状が出ている期間が存在しています。
人によっては、気が付かないうちに発症まで迎えてしまうことも少なくないと思います
が、MCIを放っておけば50%の確率でアルツハイマー型認知症を発症すると言われて
います。
いち早く気づき、早い段階から対策を立てることが進行を遅らせることに大切となります。
アロマが脳に刺激を与えるルート
アロマが身体に取り込まれるルートについてはアロマが身体に“効く”メカニズムで詳し
く説明していますのでそちらをご参照下さい。
要約すると、鼻から入った匂い成分は嗅上皮に届き、鼻の奥にある嗅神経において電気信号に変換され、海馬を含む大脳辺縁系へと運ばれます。
だからアルツハイマー型認知症に有効
実はアルツハイマー認知症は、海馬のダメージ・委縮を始める前のMCIの段階で嗅神経
の細胞がダメージを受けることが分かっています。
よって、症状としてニオイが感じにくくなります。
嗅覚障害を放っておくと、食欲が落ち体力低下も招きます。
積極的にニオイを取り入れ、脳に刺激を与えることで嗅覚を鍛えることが出来ます。
嗅覚機能は鍛えたら復活する神経細胞の為、症状の改善も期待できます。
ひいては認知症予防にも役立ちます。
また、前出の鳥取大学の浦上教授によりますと、匂いが分からなくなってしまってからで
も効果があるということです。とても嬉しい情報ですね。
アルツハイマー型認知症に有用性のある精油
では実際にどの精油が有用性があるのでしょうか。
鳥取大学の研究で有用性を認められた精油をあげていきます。
尚、朝と夜の時間帯で使用する精油は変わります。
またローズマリーにはケモタイプ(同じ種類の植物でありながら、構成成分が大きく異なる
)があります。
ローズマリー・カンファー、ローズマリー・シネオール、ローズマリー・ベルべノンの3種です。
研究によって有用性がみとめられたのは、ローズマリー・カンファーですのでお買い求め
の際には十分ご注意ください。
朝の精油
ローズマリー・カンファー2: レモン 1
夜の精油
ラベンダー 2: スイートオレンジ1
使用方法
では、実際にどのようにアロマを取り入れていけばいいのでしょうか。
その使用方法をご参考下さい。
ディフューザー
一番ポピュラーな方法です。超音波式のディフューザーに精油を上記の2:1の割合で加
え、散布させます。
ティッシュでお手軽に
ディフューザーをお手持ちでなければ、無理して用意する必要はありません。
ティッシュを1/8程度に折って、精油を染み込ませて、顔前で軽く振り香りを嗅ぎます。
または、近くに置くだけでも十分効果があります。
ハンドマッサージ
アロマを使ったハンドマッサージによって「体に触れること」は何よりの癒しとなります。
また、認知症患者さんの情緒を安定させることに有効です。
手のひら、手の甲、ひじ上10cm辺りまでオイルを塗布してマッサージしてください。
【アロマハンドマッサージ用オイルの作り方】
およそ1%の濃度に希釈します。
・オイル15ml
(ホホバオイルまたはスイートアーモンドオイルがおすすめです)
・精油2滴:1滴をオイルに添加し竹串などでよく混ぜる。
(注意)
・両手の平からひじ辺りまでのマッサージで5ml~10ml程度のオイルの使用量だと
思います。残ったオイルは、密閉出来るビンなどに入れて1か月を目安に使い切ることを
お勧めします。
・オイルはマッサージすると10分ほどで皮膚に浸透していきます。ハンドクリームの要
領で、マッサージ後洗い流す必要はありません。どうしても気持ちが悪ければ、濡れタオ
ル等で軽く拭うなどしてはいかがでしょうか。
・サロンでは、精油、オイルを単品でお取り扱い販売しております。
また精油入りオイルをお作りして販売することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。